AI エージェントでワールドを編集する
ブラウザの AI エージェントに「ここに椅子を10脚並べて」と頼むと、XRift のワールドに オブジェクトが置かれます。ブラウザで編集できるワールド(EDITOR 型)が対象で、 WebMCP という仕組みを使っています。
エージェントが置いたものは、その場にいる全員の画面にすぐ反映され、ワールドに保存されます。
手で置いたときとまったく同じ扱いなので、Cmd/Ctrl+Z で取り消せますし、インスペクタから
続きを編集できます。
WebMCP とは
ページが「この操作ができます」という一覧をブラウザに登録しておくと、ブラウザに組み込まれた AI エージェントがそれを呼べる、という仕組みです。エージェントは画面をクリックする代わりに ページが公開した関数を直接呼ぶので、UI の見た目に左右されずに操作できます。
XRift はワールド編集の操作をこの形で公開しています。エージェント側が WebMCP に対応して いれば、拡張機能を入れたりしなくてもツールが見えます。
必要なもの
| ブラウザ | Chrome 149 以降 |
| サイト | https://app.xrift.net |
| ワールド | ブラウザで編集できるワールド(EDITOR 型) |
| 権限 | そのワールドのオーナー、または編集を許可されたユーザー |
インスタンスに入って、画面に編集ボタン(🔧)が出ていれば準備完了です。編集モードに 入る必要はありません。歩きながら「そこに壁を立てて」と頼めます。
Chrome の Origin Trial(試験公開)で提供しているため、2026年11月17日までは
app.xrift.net でそのまま使えます。それ以降は仕様の正式化の状況によって、
再度の対応が必要になる場合があります。
できること
エージェントには次の操作が見えています。ユーザーが直接名前を呼ぶ必要はなく、 やりたいことを日本語で伝えれば、エージェントが適切なものを選びます。
| 操作 | 内容 |
|---|---|
list-placeable-types | 置ける種別と、その寸法の範囲を調べる |
get-scene | 今ワールドに何が置かれているかを調べる |
get-viewer-context | ユーザーがどこを見ているか、あと何個置けるかを調べる |
place-objects | まとめて配置する(1回に最大50個) |
update-objects | 位置・回転・大きさ・寸法・色・素材を変える |
remove-objects | 消す(グループは中身ごと) |
group-objects | 複数をひとつのグループにまとめる |
undo-last-agent-edit | AI が直前にやったことを取り消す |
置ける種別は 箱・床・壁・球・円柱 の5つです。画像パネルや画面共有スクリーンは、 URL や配信元を AI に創作させたくないので対象外にしています。リスポーン地点も、 全員の入室位置が変わってしまうので人が置きます。
頼み方のコツ
基準を言葉で伝える。 「ワールドの原点に」なら絶対座標で、「私が今見ているところに」 なら見ている面を基準に置いてくれます。後者のほうが位置の指示が楽です。
目の前の床に、2m 四方のステージを作って
寸法はメートルで。 XRift の座標系は1単位=1メートルです。「3m の壁」「半径50cm の球」 のように実寸で伝えると、そのまま通ります。
まとめて頼む。 「椅子を5脚、2m 間隔で並べて」のように数と間隔を言えば、1回の呼び出しで まとめて置かれます。1個ずつ頼むより速く、取り消しも1回で済みます。
作り終えたらグループ化を頼む。 「今作ったベンチをグループにまとめて」と言えば、 以降は1つの物として動かしたり消したりできます。
気に入らなければすぐ戻す。 「今のを取り消して」で戻せます。Cmd/Ctrl+Z でも同じです。
動いていることの確認
エージェントが何かを置くと、画面上部にバナーが出ます。
- 選択 — 置かれたものを選びます(編集モードに入ります)。位置を微調整したいときに使います
- 元に戻す — 取り消します(
Cmd/Ctrl+Zと同じ) - ✕ — バナーを閉じます
バナーは10秒で自動的に消えますが、消えても取り消しはできます。
ユーザーの操作が優先されます
AI はユーザーの操作を横取りしません。
- 選択を奪わない — インスペクタで何かを編集している最中に AI が物を置いても、 選択は変わりません
- モードを勝手に切り替えない — 編集モードのオン・オフは変わりません
- 操作中は断る — 自分で物を置いている途中や移動(M)の途中は、AI の変更要求は 拒否されます。削除の確認ダイアログに答えている最中も同じです
- 他の人が編集中のものは触らない — 誰かが選択中のオブジェクトは変更・削除の対象から 外れ、「他の人が編集中の N 個は残っています」と報告されます
うまくいかないとき
エージェントにツールが見えない
https://app.xrift.netを Chrome 149 以降で開いているか- インスタンスに入っているか(一覧画面では登録されません)
- 編集ボタン(🔧)が出ているか。出ていなければ、そのワールドの編集権限がないか、 ブラウザで編集できないワールド(コードで作られた CODE 型)です
「オブジェクト数が上限に達しています」
1つのワールドに保存できるオブジェクトは500個までです。get-viewer-context で
残り枠を確認できます。要らないものを消してから頼み直してください。
思ったのと逆側に置かれる
「私の前」の基準が伝わっていない可能性があります。「私が今見ている壁に」のように、 見ているものを具体的に言うと安定します。
置いたはずのものが見つからない
バナーの「選択」を押すと、置かれたものが選択された状態で編集モードに入ります。 地面の下や遠くに置かれてしまった場合もこれで見つけられます。
開発者向け
ツールの入出力スキーマ、座標や回転の規約、エージェント側の実装で踏みやすい落とし穴は
xrift-skills の xrift-world-editing
スキルにまとめてあります。AI コーディングエージェントに読み込ませる形式です。
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